前回、高校受験に向けて悩んでいるという家族のお話をしました。受験に悩むご家族がとても多いということを知り、勉強法やプチ模擬試験をご紹介していきたいと思います。
ぜひ、これから受験に向かうお子さんをお持ちの方、受験生は参考にしてみてくださいね。
プレッシャーに負けず乗り越える力を高めていきましょう。
はじめに
まずはじめに、受験生が最も大切なことは、焦らないことです。
知ってるよ~という声が聞こえてきそうですが、意外とみなさん、かなり「焦っている」います。
しかし、気持ちが焦ってしまっては、本来なら解ける問題も、うっかりミスをしかねませんよね。そして、難しい問題ばかり取り組んだり、新しい問題集を解いたりする傾向にあります。ですが、基礎ができていなければ模試の成績があがらず、成績もあがりません。
そこで、効率よくできる2つの勉強法方をご紹介していきたいと思います。
- おすすめしない勉強法
- おすすめする勉強法
受験におすすめしない勉強法
長時間勉強(8時間~12時間)
受験勉強って、たくさん問題を解いて、難しい問題も解けるように今まで以上に勉強をしていると思います。そして、1日8時間や12時間勉強をしなければ受験までに間に合わないと考えているかたもいらっしゃいます。確かに、長時間勉強に取り組める環境を持つことは、とてもプラスなことなのですが、1日12時間もの長時間勉強をしている人は、正直、相当ストイックでメンタルが強い人でなければ集中力を持続させることは難しいでしょう。睡眠不足にもなりかねませんし、受験をする前にメンタルがつぶれてしまうかもしれません。「人の集中力は15分」とよく言われていますが、それほど持続することは難しいのです。
それでも長時間集中力を持続する方法
- 勉強計画を立てる
- 習慣化する
- きちんと休憩時間を持つ
この3つの要素が長時間集中力のポイントとなります。これは、簡単なようで難しい方法かもしれません。もし、これから受験にむけて時間が足りなく焦っている方は、この3つのポイントを意識しながら、長時間の勉強をしてみてくださいね。
まとめノートは作らない
受験勉強がはじまると、ノートが増えていくと思いませんか?
- わからない問題のまとめノート
これは、あまり効率が良いとはいえません。なぜなら、わからないところを一覧にしてノートを作るのですが、作り終わってしまえば「満足や達成」の感情になり、問題を解くことができるかと言えば、「やっぱりわからない」ということが多いのです。
時間をかけて「わかりやすいノート」を作るよりも、教科書や参考書などに書き込む方が効率よくできる勉強法なのです。
新しい問題集は必要ない⁈
今まで、問題集を買って最後までやり切っている人は、一体どのくらいいるのでしょう。
成績が上がらないと、「勉強方法があっていないのではないか?」と考えてしまいがちですが、まずは、今ある問題集や過去問を最後まで解いてみてください。友達が「あの問題集わかりやすかったよ!」と言われたら、「今持っている問題集をやるよりも成績が上がるかもしれない!」と思ってしまいます。
しかし、新しい問題集をはじめても、今までと違うやり方だったり、中々問題を解くことができなかったりしたら、また振り出しに戻ってしまいココロが折れそうになってしまいます。なので、簡単に問題集ばかり新しくするのではなく、今あるものを最後までやり遂げることを第一に考えるようにしましょう。
- 問題集を最後まで解く
- 苦手分野を明確して、苦手な範囲の問題集を準備する
この2つが、効率のよい勉強の進み方だと思います!
おすすめする勉強法
基礎問題をマスターしよう
受験に合格する人は、基礎ができている人です。難しい問題を解けるかどうかということではありません。基本的な問題を確実に解答していくことで、「合格」に結びつきます。
もちろん、難しい問題も解ける人は「合格率」は高くなります。
さて、そこで基礎問題ですが、間違わずに解答できると思う人はどのくらいいるのでしょうか。というのも、人は「うっかりミス」を必ずします。集中力を高めても、このミスは起こってしまいます。
ある塾の講師が言っていましたが、「「うっかりミス」は治ります。」と。そうなんです、訓練をすると治るんです。どんな訓練かというと…。
- 【演習】問題を解いたり、漢字やスペルを何度も練習し「当たり前の行為」にします。
- 【作業工程を確立】計算をする時、どの計算式を使い、解き方のルールなどを自分で決めて問題を解く
作業工程がしっかりできていないと、まとまりがない分、時間がかかってしまうので、何度も練習して問題を解くコツを身に着けていきましょう。
毎日勉強するのは、国語・数学・英語
国語・数学・英語の3教科は点数をあげるのが実は大変な科目です。なので、この3教科は、毎日問題を解くようにします。解き方にコツがあるので、勉強しな日ができてしまうと点数が一気に落ちていきます。私たちの脳は、継続していないと記憶から消されてしまいます。つまり、忘れてしまうのです。この3教科は、毎日問題を解くようにしていきましょう。
暗記科目は理科・社会
理科と社会は暗記科目だと言われていますよね。覚えれば覚えるほど点数は伸びていきます。というのも、暗記して覚えたことが試験に出る可能性があるからです。集中力を高め、ひとつでも多く暗記をすると点数も高く伸びていく、やった分成果を感じられる教科です。
アウトプット勉強
アウトプット勉強とは一体どんな勉強なのでしょうか?
アウトプット勉強とは、これまで積み上げてきた知識を使えるようになるということです。つまり、教科書を読み知識を得るのが、インプット(入れる)勉強ですが、このインプットされた知識で、問題を解けるようになることなのです。受験に合格したいなら、いつまでも、初めから教科書を読みなおそうなどという、インプット勉強だけではいられませんよね。
「教科書を読んだら問題を解く!」という、アウトプット勉強法を一緒にするようにしていきましょう。
勉強の糧になる偏差値を知ろう
偏差値とは、平均点数を50とした時、自分が全体の中でどのくらいの位置にいるかを数値で表したものです。
正式な求め方
偏差値=(自己点数-平均点数)÷ 標準偏差値 × 10 + 50
※標準偏差、は対象データがどれくらい散らばっているかを表す指標です。標準偏差を求めておけば、全体的なデータの傾向が掴みやすくなるメリットがあります。
得点-平均=偏差
また、標準偏差値は、分散の平方根を求めることで成り立ちます。Excelには「標準偏差値(STDEV.P)」という関数があるためスムーズに計算ができたりします。
とはいえ、いろいろな情報を把握しなければいけないし、正確じゃなくても良いという人もいると思います。
そんな時は、こちら👇
簡易な求め方
偏差値 ≒(自分の得点-平均店)÷ 2 + 50
これは、「=」ではなく「≒」です。ニアリーイコールといって「およそ等しい」ということです。
正確ではなく「±2」ほどの誤算がありますので、正確な数字が知りたい方は使用しない方がよいでしょう。
偏差値シミュレーター
ちょっとだけ模擬試験
次の問題を解いて、偏差値を求めてみましょう。あなたの目標に近づく参考になると思います。
ぜひ、ダウンロードして試してみてください。
結果がでたら、偏差値を確認してみてくださいね。
問題
解答
高校受験を控えた学生向けです。過去のものなので、削除される場合もあります。また、著作権の関係により国語の問題が掲載されていないようです。
まとめ
受験勉強もいよいよ気合を入れて始めている人も多いと思います。
新型コロナウイルス感染による異例な状況で、勉強が遅れたり、全国模試テストなどが後れを取ったりしていて、不安な状態が続いているのではないでしょうか。そうは言っても、勉強している子は今をもチャンスに変えているんですよね。だから、言い訳にしかすぎないのかもしれないのですが、学校に行けるってことや勉強をする環境があるってすばらしいことなんだと、改めて思いました。
友達や先生と過ごす学校生活には、社会にでた時に、アウトプットできることがたくさんあります。
憧れの志望校「合格」に向かって、みなさん頑張っていきましょう。
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